2007年4月21日土曜日

貸家・アパートの管理トラブル

このところ、二戸市内ではアパートの新築が目立って増えている。
しかし、一方で古いアパートが軒並み空室状態になっている。
もう、貸家、アパートは過剰状態を通り過ぎているのではないだろうか。
このまま、放置しておくと、中古賃貸物件は賃料の値崩れ現象に歯止めが効かなくなり、先住者との家賃格差が拡がり、維持管理への費用も掛けられない状況に陥るのが目に見えている。
私たち宅地建物取引業者も目先だけに囚われずに、長期的展望に立って賃貸業の人達をリードして行く役割を考えて取組まなければいけないのではないか。
単身赴任者の新幹線通勤、人口減少、高齢化社会などの情勢変化の中で、このままでは廃れた街に成り兼ねないと強く思わされる。

賃貸者の高齢化が賃貸借トラブルの要因に成っているケースも増えているようだ。
私も、その事で先日来、知人から相談を受けて、両者の立会人として係わっている物件が有る。
賃貸人は高齢の一人暮らしのお婆さんである。
アパートを古い物から最近建てた物まで5棟、24世帯分を所有している。
しかし、体力が衰えて移動することが大変になり、視力も弱り、アパートへ出向いたり、直に管理することが不可能になっていて、借主への対応が疎かに成りがちだったようだ。
それを、そのままに放置しておいた事によるトラブルであった。
困ったことに当事者間の直接契約で、仲介業者無しだったので、契約書が見当たらず、お互いに「言った、言わない」の状況で収拾が付かなくなっていたので有る。

高齢者によるこのようなトラブルは中古物件で特に増えて行くものと思われるので、専門業者としても対応をしっかり出きるようにしておかなければ成らないと思っている。

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